旋盤とCNCフライス~その4~

引き続き、頂き物のCNCを稼働させようとしています。
前回は古いPC上で動くLinuxCNCを使って試験動作をしてみました。
このPCは随分前にメインPCとして使っていたPentium4-2.8GHz搭載のマザーが載っており、基板切削CNCやレーザー加工機の制御に現役で稼働しています。この頃のPCは普通にパラレルポートが付いていたのでLinuxCNCでの使用に問題はありません。

このPCの後にメインとして使ったのはCore-i5のマザーボードでした。このボードのパラレルポートは直接背面には出てはいないのですが、ボード上にピンヘッダがあり、ケーブルを挿す事で使用できます。本来ならこのボードが現役を退いた後にCNC制御マシンにしたかったのですが、以前このブログにも書いた通りコイツは壊れてしまいました。

CNC制御にはMach3/4やGrblも候補に上がりますが、費用や慣れの問題もあるので、やっぱりLinuxCNCで行きたいと考えました。という事で、HARD OFFで物色するとPentium4 3GHzのPCが¥2900で売られていたので購入しました。

P4-3GHz
HARD OFFで購入。なかなか絶妙な値段です。

LinuxCNCはバージョン2.7のLiveCDからインストールしました。なおLinuxCNCにはそのPCが向いているかどうかの指標としてレイテンシ・テストがあります。LinuxCNCはステッパーの回転パルスをリアルタイムに生成する為、一定間隔で処理を実行する必要があるのですが、レイテンシが大きいと間に合わなくなるのです。LinuxCNC付属のレイテンシ・テストを実行するとMAXジッターという値が表示されます。ドキュメントによるとこの値が50μSあたりまでならまあまあ良し、100μSを超えるマシンは制御には向かない様な事が書いてあります。
早速このPCで実行したところ直ぐに200μSを超えてしまいました。現用のPentium4-2.8GHzが最大でも55μS程度なので不安視していなかったのですが、ビデオカードを交換してみたりBIOSの設定を変えたりとやっても改善しません。

PC代¥2900円が無駄になるは悔しいので何とかしたいところです。そこで次善の策として考えてたのがこのPCでGrblのコントローラーを動かすという方法です。Grblならリアルタイムの部分はArduinoがやってくれるのでPC側はジッターを気にする必要がありません。BlackIIの制御基板(TRIO)にはサンケン電気のステッパードライバが載っておりこれは活用したいので、Arduino+CNCシールドではなく、ArduinoをTRIOにつないで制御してみたいと思います。
ステッピングモーターの制御信号がDIRとSTEPという基本は変わらないので何とかなると思っています。

そこで実験。

Grbl-TRIO

D-SUB25ピンのコネクタはジャンクのマザーから取り外した物です(なので紫色)。TRIOをイネーブル状態にする信号はSN74HC00を使った非安定マルチバイブレータでチャージポンプ信号を入れて動作させましたが、これではGrblが準備できたらONになるという本来の動きはできないので、最終的にはTRIOのJP1をオープンにする事で、単にLに下がればイネーブルとなる制御にしようと思います。

この段階で色々とマニュアルに記載が見当たらない細かいところも試してみました。以下ここまでで分かった事の備忘録

  • TRIOのSPINDLE入力はLが回転、Hが停止。
  • BlackIIのリミットスイッチ(フォトインタラプタ)は普段はLでセンサーをさえぎるとHになる。
  • ArduinoのA0ピン(GrblではReset/Abort端子。内部プルアップされている。)は動作中にLに落とすと動作がキャンセルされて停止する。続きの動作はできず、HOMINGからやり直す必要あり。たぶん非常停止に使える。
  • CNCシールドのE-STOP端子は回路図を辿るとArduinoのリセットに繋がっている。
  • A0端子で止めてもReset端子で止めても動作は変わらないように見える。
  • Arduinoの A1ピン(GrblではFeed Hold端子。内部プルアップされている。)はLに落とすとスピンドルは回ったままステッピングモーターだけが停止する。コントロールソフト(Candleを使用)のステータスにはHOLDと表示され、Pauseボタンを押すと動作が再開する。
  • ArduinoのA2ピンはGrblではCycleStart/Resume端子であるが、これをLに落としても特に何事も起こらなかった。この用途は何でしょう?
  • ArduinoのA5ピン( GrblではZ-probe/Heightmap)もプルアップされていて、高さ検出の際にこれがLになったら刃物がワークに接触したと認識する。
  • Z-probeはCandle右上ボタン群の下向き矢印みたいなボタンを押すと始まる。
  • Height-mapはCandle右部分のheightmapメニューからCreateを押すと採取用設定が現れる。
  • TRIOにはEMG信号という出力があり、スピンドルに過電流が流れたりするとL→Hに変化する。

一番上の 「TRIOのSPINDLE制御入力はLだと回転」というのがGrblの標準とは異なるのでconfig.hの下の行のコメント記号を外しました。

< // #define INVERT_SPINDLE_ENABLE_PIN
---
> #define INVERT_SPINDLE_ENABLE_PIN

またスピンドルの回転数をPWMで制御する事はTRIOのマニュアルを見る限り書かれておらず、当面はON/OFFだけで実行します。この為以下をコメントアウト。

< #define VARIABLE_SPINDLE
---
> // #define VARIABLE_SPINDLE

なおこのコメントをを外すとGrblは旧版との互換性の為、スピンドルイネーブル端子とZ-LIMIT端子の機能が入替わる(HかLかを切り替えるだけでなく、端子の割り当てまで一緒に変更してしまう)。入替わる前提で使ってもいいが将来的な互換性を考えると端子割り当ては標準のままにしたかったので、cpu_map.hの以下を変更しました。

   68c68,69
   <     #define Z_LIMIT_BIT    3
   ---
   >     //#define Z_LIMIT_BIT    3
   >     #define Z_LIMIT_BIT          4
   87c88,89
   <     #define SPINDLE_ENABLE_BIT    4 
  ---
   >     // #define SPINDLE_ENABLE_BIT    4
   >     #define SPINDLE_ENABLE_BIT    3

ところでGrblのヘッダ類を書き換える場合は~/Arduino/libraries/grblの下にあるファイルを変更しなければなりません。最初普通に~/Arduino/grbl-master下のファイルを変更してコンパイルしても変更が反映されなかったので要注意です。

次に非常停止をスイッチをどうするか、以下を候補に考えています。

  • ArduinoのReset端子をLに下げる。
  • ArduinoのA0端子(Reset/Abort)をLに下げる。
  • TRIOのイネーブル信号(チャージポンプ又はH/L)を使ってOFFにする。

なお非常停止は極力ノーマリONのスイッチにすべきです。ノーマリOFFを使ってしまうと接点が劣化していた場合に非常停止を押しても止まらないという事態が予想されます。Grbl標準はReset端子を使うにしてもA0端子を使うにしてもノーマリOFFが標準なのでA0端子の機能を逆転させる事にします。

もう一つ、TRIOからEMG(エマージェンシー)信号というのが出てきます。これはスピンドルモーターに過電流が流れた場合等にHになる信号なので、何とかGrblに伝えたいと思います。

という事でTRIOのEMG信号と非常停止スイッチを両方生かす為、次の様に配線する事にしました。Grblの設定でA0信号はHとLの意味を反転させ、正常時がL、異常時がHと認識する様に変更しています。
これでTRIOから出るEMG信号も非常停止スイッチも反映させる事ができます。

なおA0信号のHとLの意味を反転させるにはconfig.hに以下を追加します。

> #define INVERT_CONTROL_PIN_MASK ((1<<CONTROL_RESET_BIT))

以上で回路が決まりました。次に基板を作っていくのですが、折角なのでこのCNCを用いて基板を切削してみようと思っています。その為にはスピンドルに基板切削用刃物を取付ける方法を考えねばなりません。
・・・という事で次に続きます。

旋盤とCNCフライス~その3~

ぽんさんに頂いた旋盤に続きCNCフライスも稼働させたいと思います。
このCNCはスピンドルの横に1Wのレーザーが取付けられていますが安全のため一旦取り外していずれ活用したいと思います。

ORIGINALMIND製BLACKⅡ1520

コントローラーはORIGINALMIND製のTRIOが筐体の下に収まっています。
TRIOはORIGINALMIND社のWebページで見かけますが実物を見るのは初めてです。ステッピングモーターのドライバには昔欲しかったけど手に入らなかったサンケンのSLA7078が載っています。


基本的にTRIOはPCのパラレルポート(プリンターポート)から接続しますが、最近のPCにはパラレルポートはありません。そこで USBからパラレルに変換する為のCNCdrive製UC100も一緒に頂きました。
因みにCNCをコントロールする場合、USBからパラレルポートに変換するアダプタとして普通に売られている物ではうまく動きません。USBは大量のデーターを送るには優れていますがリアルタイム性は今一つなのでモーター駆動パルスのタイミングが間に合わないのです。しかしこのUC100というインターフェースは内部にDSPを備えておりタイミング精度が必要な処理は内部で行ってしまうそうです。但しMach専用でLinxCNCは対象外です。

Machは基板切削CNCを作成した当初、お試し版( NCコードの行数制限あり )を使用しましたがそれ以降使っていません。
最終的にどうするか未定ですが、まずは使い慣れたLinuxCNCで(古いPCのパラレルポートで)動作を確認してみる事にします。

・・・と簡単に考えていたらハマりました。原因はTRIOに入れるイネーブル信号という物。当初マニュアル無しで動かそうとしていたのでORIGINALMIND社のピンアサイン表にあったM-ENBという信号がイネーブル信号であろうという事までは検討がついたのですが、単にHかLを入れてやればいいものだろうと思っていました。ところが全く動作しないので色々調べてみるとH/Lを繰り返す矩形波を入れ続ける必要があったのです。HかLだとPCの電源投入直後にたまたまそのレベルが出て不用意な動作をしてしまう危険があるので「たまたま」では出てこない信号を入れてやる事がPC側が準備できた証という訳です。
なおこの信号はチャージポンプと言うそうです。 LinuxCNCのマニュアルにもチャージポンプの事が書かれていましたが関係ないものかと思っていました(だってチャージポンプっていったらデバイス内で電圧を2倍とかに上げてFLASHの書込み電圧などを作るやつを思い浮かべますもん。それがLinuxCNCで要る理由は思い浮かびませんが。)
という事でLinuxCNCから「チャージポンプ」信号を出してTRIOのM-ENB入力(17pin)に入れてやる事で動作し始めました。

後日ぽんさんにTRIOのマニュアルを見せて頂き、TRIOは5~10KHzの信号をイネーブルと判断するという事が判りました(実際にLinuxCNCから何KHzが出ているのかは確かめていませんが)。
また基板上のジャンパー1をオープンにする事で単にLを入れるとイネーブルになる方式にも変更できる様です。

ここまででステッピングモーターは動作する様になったのですが、スピンドルを駆動するプーリーベルトが切れてしまいました。

とりあえずハンズマンで買ってきたOリング( 若干太いのが気になりますが )で代用します。

モーター側は良いのですが、Oリングが太いのでスピンドル軸側のプーリー溝には完全には嵌っていません。

ちょっといい加減なところもありますが動作し始めたので適当なデータで木を削ってみます。

切り口がササクレましたが削れています。ササクレは条件を詰めれば良くなると思います。

まずは最低限の動作が確認できました。

この後ですが・・・現在LinuxCNCを動かしているマシンはレーザー加工機と基板切削CNCを受け持っており、新しいCNCを設置したい場所とは部屋の反対側になってケーブルが届きません。基板切削CNCを撤去して代りに今回のBlackⅡ1520を置くというのもアリかと思いますが、まだ基板を削れる状態にはなっていないのです(スピンドルが基板切削用刃物のサイズに合っていないのをどうするか・・)。
コントローラもLinuxCNCで行くか、Machにするか、またはGrblにしてしまうか思案中です。

BRAVO BST12修理 その2

前回の投稿から4年も過ぎてしまいましたが、まだBST12を捨てずに置いていました。今回ぽんさんから旋盤を頂き、修理できる環境が整ったので久々にトライします。

では改めて・・・BST12とはゴムボートに空気を入れる電動ポンプです。本来の動きではBST12からゴムボートにホースを繋ぎ、スイッチを入れると最初はブロアで空気を送り込んで、ある程度空気が入って圧力が上がってくるとコンプレッサーモードに切替わり更に空気を送り込みます。そしてダイヤルで設定した圧力に達するとコンプレッサーが停止して完了となります。圧力に応じブロアーとコンプレッサーを使い分ける事で充填速度と圧力を両立させている訳です。しかしこの故障したBST12は最初からコンプレッサーモードで動作しブロアーモードをスキップしてしまうという症状でした。

配線をイジってブロアーモータに直接12Vを繋いだところ、ガチャガチャという異音と共にぎこちなく回転しました。どうやらモーターが怪しいです。モーターの空気取り入れ口から中を覗くと整流子の電極部分がハガレている様に見えます。

BST12_2_1
整流子の電極が剥がれている様に見える。

モーターの裏ブタを開けてみると・・・やっぱり。

BST12_2_2
やっぱり剥がれていました。

ダメ元で修理を試みましたが直ぐに剥がれてしまうので、これを直すのは諦めてモーターを交換しようと思います。このモーターは550サイズで12Vで動作する必要がありますが、簡単に(安く)入手できるのが無かったので日本橋のデジットで購入した7.4Vの物を使う事にします 。

12V電源で7.4Vのモーターを駆動する為、タイマー555で2/3デューティーのPWMを作って降圧しました) 。

BST12_2_3
降圧回路


ところでモーターとファンの接続は写真の様な金具で接続しています。

BST12_2_4
白いのがファンです。

この円錐と六角を組合わせた様なパーツを新しいモーターに付け替える必要がありますが、これがモーターから外れません。手持ちのギヤプーラーでは全く歯が立たず、冷やしたり温めたりしてもダメで、最後の手段としてモーターの軸をドリルで潰そうとしても歯が立ちませんでした(なんかモーターの軸ってメチャ硬いんですね)。

ダメ元で3Dプリントパーツでも試してみました。3Dプリントで拳銃が作れるくらいなら軸受けぐらいできるかもしれません。

BST12_2_5
ABSで出力した軸受けで試運転

が、やっぱり一撃でダメになり空回りを始めました。

・・・という訳で、ここで途方に暮れて年数が過ぎた訳です。

そして2018年、旋盤という強い味方があります。初めての旋盤工作としてこの軸受けを作ってみたいと思います。オリジナルの軸受けはステンレスっぽいですが、これは初心者には難しそうなので真鍮でやってみます。

材料はこれ。いつだか忘れましたが東急ハンズでこの日の為に買っておいた真鍮の丸棒。

BST12_2_6


まずは旋盤のチャックに挟みますが、芯のブレが極力少なくなる様、ダイヤルゲージで見ながら取付けます。ダイヤルゲージはCNCの調整用に前から持っていましたが、マグネット基台はアストロプロダクツで 急遽購入です。

BST12_2_7


ドリルで真ん中の穴を空けます。

BST12_2_8


そして六角形の部分は後で六角形にするとして、まずは六角形の外周サイズになるまで全体を削ります。

BST12_2_9
おお、旋盤らしい作業。真鍮が削れてピカピカに輝きます。


テーパーの部分はここの目盛りを1.5°に合わせて削りました。

BST12_2_10


最後に突っ切りバイトで母材から切り離した結果がこれ。

BST12_2_11

突っ切りバイトが穴まで届く直前に母材から離れてしまった様で中心部分が少し残ってしまいました。ヤスリで除去します。

後は六角形の部分をひたすらヤスリで削って出来上がったのがこれ。
このパーツを自作できたと思うと感動です。

BST12_2_12
完成!!


モーターの軸に圧入する為、穴径を微調整します。これにはこのビットで広げるとちょうど良いサイズになり、カナヅチで軽く叩いて圧入しました。

BST12_2_13
いつだかカホパーツで安く買った回転ビットセット内の1本


そしてブロアのケースに取付け。

BST12_2_14

ファンも取付け。

BST12_2_14


元の形に収めます。

BST12_2_15


モーターが7.4Vな為に追加したPWM回路は結束バンドで固定しました。

BST12_2_16


動作確認したので 動画にしてみました。 。スタートするとブロアーが動作し、吐出口を塞ぐ事で圧力が上がってコンプレッサーモードに移行します。


あとは久々にケースをねじ止めして完成です。

BST12_2_17


何年も放り出していたポンプですが、やっと修理できました。
旋盤を使える環境になった事で色々と対応できる幅が広がったと思います。
ポンさんに感謝です。

旋盤とCNCフライス~その2~

先日頂いた旋盤とCNCフライスを乗せるため、作業台を製作しました。

15mmの合板にニスを塗って天板とし、裏に2X4材を貼り付けて補強します。


脚は90mm角の角材。台を少し高めにしたいので800mmの長さで取り付けました。そして機器を設置。


裏から見るとこんな感じ。2×4材は木工用ボンドとシンプソン金具で固定しました。


このままだと少し暗いので壁にLED照明を取付けました。


この場所は今まで板材置き場でした。大きな板材はこのまま旋盤の裏に立てて保管する事とし、その他の板は入り口横に移動です。


では早速、旋盤を動かしてみます。今まで一度も旋盤を使った事がないのでこの本を教科書に慎重にやります。2~3年前に買って一通り読んだのですが、かなり忘れています。


旋盤作業をするといっても取敢えずはオマケに頂いたアルミの丸棒を一皮むいてみるだけです。

恐る恐る・・・削れています。感動。

この後は以前から旋盤を使える様になったら作りたいと思っていたものを作ろうと思います。何かというと、ゴムボート用電動ポンプBST12のファン取付け軸です。前回投稿から4年も過ぎましたが諦めずにまだ持っていました。詳細は新たな投稿で報告したいと思います。

旋盤とCNCフライス

ぽんさんのご家庭の事情により工作機械を手放さなければならなくなったとの事で、卓上旋盤とCNCフライスが要らないかと声をかけて頂きました。 地理的に近い工作仲間であるぽんさんが工作から離れられるのは悲しいのですが、勿論旋盤とCNCは頂きに上がりました。

旋盤はこれ・・・

METALWORKER 型番わかりませんが400Wのもの

そしてCNCフライスはこれ・・・

ORIGINALMINDのBLACKⅡ1520

これらを頂きに上がった時、ぽんさんは家庭の事情が許すというラズパイ工作をされていました。これなら騒音や油類を出さないのでOKだそうです。現在ぽん工房は更新されていませんが、いずれラズパイ工作の成果をアップされるのを楽しみにしています。

なお旋盤は前から欲しかったのですが、実は使った事がありません。
勉強しながら、大切に使わせていただきます。
またCNCフライスはORIGINALMIND製の素晴らしいものです。今まで基板の切削に使っていた木製CNCとは比べ物にならないと思われ、早期に稼働させたいと思います。
・・・という事で現在これらを設置する作業台を製作中です。

WordPressアップデート

このブログはWordPressというソフトで動作していますが、かなり古いバージョン(3.4.1)のままでした。
WordPressの管理画面にはアップデートを促す表示が出ており、押すだけで自動アップデートできるボタンもついているのですが、以前このボタンを押した時に痛い目にあったので押す勇気が無かったのです。
(今見返すと前回のアップデートは6年も前でした。流石にヤバイですね。)

なので今回は周到に準備をしました。
まずブログのクローンを手元の環境で動作させます。元サイトはレンタルサーバでSunOSが動作していますが、この環境は手元にありません。そこでCNCやレーザー加工機を制御しているLinuxCNCマシンに入れる事にします。ところがこのマシンも数年アップデートしておらず、既にapt-getとかやってもサーバにつながらないのでソフトをバイナリでインストールできません(何処かに古いOS用のデータを残したサーバがあるんですかね?)。

本来ならもっと早くからLinuxCNC自体をアップグレードすべきでしたが、一度最新版のLiveイメージで立ち上げたらOSは立ち上がってもLinuxCNCを起動したところで固まってしまいました。それでアップグレードは断念して今に至っています。

という事で古いLinuxCNCマシン(ベースはubuntu 10.04 LTS)に、ソースから(最初は軽い気持ちで)インストールし始めました。しか~し、ビルドする為に別のソフトが必要だったり、入っているのが古すぎたりでインストールの連鎖にハマり、結局下記のソフトを全て入れる羽目になりました。

php-7.1.21
libtool-2.4.6
httpd-2.4.34
binutils-2.31
mysql-5.6.41
wordpress-4.9.8
openssl-1.1.0i
cmake-3.12.1
gcc-4.9.4
bison-3.0
flex-2.6.4
mpc-1.1.0
mpfr-4.0.1
gmp-6.1.2
pcre-8.42
apr-util-1.6.1
apr-1.6.3

もうこうなると途中から意地です。でもなんとか手元のマシンでWordPressが動作する様になったのでほいほい堂blogをインポートし、これでもし自動アップグレードボタンが失敗してもまあ何とかなりそうな感触が得られました。

満を持して自動アップグレードボタンを押したところ・・・あっけなく終了し最新版(4.9.8)にアップグレードされています。 あの準備の苦労は何だったのか。

まだ気づいていない不具合があるかもしれませんが何とか動いている様なので、このまま様子を見ます。おかしなところに気づかれたらコメントください。

掃除機修理

掃除機のホースが破れ、ダクトテープで巻いて使用していましたが徐々に酷くなってきたので補修しました。

まず今回修理した掃除機はこれ,PanasonicのMC-PA23G。
Vaccum_1

手元部分のホースが破れ、何度もテープを巻き直した結果、随分と汚くなりました。べとついて全てのテープを取り除けていません。
Vaccum_2

とりあえずホース付け根のグレーのプラスチック部分を外してみました。何やらビニールテープが巻いてあります。
Vaccum_3

ビニールテープを外すと配線が出てきました。ホースの蛇バラは3重螺旋の配線で本体とつながっている様です。ホースの配線と先っちょのビニール線とはハンダで繋がっており、繋ぎ直しはできそうです。
Vaccum_4

 

修理方法ですが、ホースを正常なあたりで切って繋ぎ直そうと思います。少し短くなりますが大きな問題は無いでしょう。 ただし3本の配線を間違えない様に繋ぎ直さねばなりません。 配線部分を拡大してみると、ちょっと見づらいですが真ん中の線だけ被覆がグレーになっており、これを目印にします。
Vaccum_5

という事でぶった切ってしまいました。ホース内の配線はえらく硬いです。そりゃまあホースの強度を保つ目的もありますものね。ピアノ線かな?
Vaccum_6

そして破れた部分を取り除き、正常な部分をハンダ付け。
一応熱収縮チューブも被せておきました。
Vaccum_7

スイッチ類が正常動作する事を確認後、ビニールテープを巻いて・・・
Vaccum_8

樹脂パーツを取付けた後、テープのベトベトが残っているのをアルコールで取り除いて修理完了。
Vaccum_9

これでまた当分は働いてくれると思います。

TWE-Liteプロポ化計画~その2~

前回は受信機を作ったところまで書きました。あれから2カ月も過ぎてしまいましたが、Maker Faireも終わったことだし送信機に取り掛かります。

どんな形にしようかと考えた結果、こういうラジコンカーっぽいコントローラになりました。スロットルは引き金、ヨー(ラダー)がホイール、そしてピッチとロールは加速度センサーでコントローラの傾きを検出します。
正規のプロポではなくTWE-Liteなので自由なコントローラを試せるのです。

TWEpropo2_1

送信機とクワッドコプター

電源は2セルのLi-po。レギュレータで3.3Vに落としてTWE-Liteに入れています。
TWEpropo2_2

・・・実はこの機体とコントローラは先日のMFT2018で息子のブースを間借りして展示しました(自分のブースの展示物とは少し毛色が違ったので)。しかしまだ一度も飛ばしていません。というのも機体は開催1週間前に宅配便で発送し、そのあとで送信機を作ったので一度も飛ばす機会が無かったのです。MFT会場で初飛行する訳にもいかない(まず一発では飛ばないし)ので今回が初めてとなります。

で・・・やっと飛ばしてみましたが、ものすごく難しいです。コントローラの傾きでロール・ピッチを制御するのが敏感すぎてまともに飛び上がれません。フライトコントローラの設定で感度を下げたり色々やってみようと思います。

上手くいったらまた報告します。

MFT2018説明資料

MFT2018で説明に使った資料です。

モーションシミュレータ
MotionSim説明1MotionSim説明2

 

MONO WIRELESSのTWE-Liteを使用したマルチコプター(こちらは息子のブースにおいてもらってました)。

MotionSim説明2

 

その他、ヨットシミュレータはここ(別ページ)
またOpenStickのページはここです。

行ってきましたMFT2018

メイカーフェアが終わり熊本に戻ってきました。
2年振りのMaker Faire Tokyoは出展者数も多くなっていましたが会場自体が大幅に広くなっており、スペースには余裕がありました。
今回は600組の出展があったそうです。一昨年に行った時は確か300組だったので2年で倍になっています。「ムーアの法則」みたいですね。もしまだ誰も名付けていないなら「MFT ほいほいの法則」と呼びましょう。

今回、ほいほい堂ブースはドローンレース場のすぐ前です。

MFT2018_1

ほいほい堂ブース

MFT2018_2

目の前がドローンレース会場

そして隣が息子のブース。いつも出展すると見て回るのが難しいので今回は息子にも出展させ、交代で見て回ろうという魂胆です。

MFT2018_3

ほいほい堂Jrのブース

ほいほい堂ブースにはほぼ毎回、入り浸るお子様が現れます。今回の子はもうフライトシミューレータのシーンをリセットする方法からポーズ/解除の方法まで覚えてしまい、更には他の見学者が来たらサッと交代して説明までしてくれる、頼れる男でした。どこかでお父さんが出展されているそうですがどこのブースかは聞きそびれました。

MFT2018_4

プロのお子様

そして次元大介さんも遊びに来てくださいました。
「次元大介さんですか?」と尋ねたら「そうです」と答えられたので間違いないです。

MFT2018_5

次元大介さん。
今回のターゲットは何でしょうか?

 

また毎回の事ですが色々なものが壊れます。
今回は新しいラダーペダルを持っていきました。ラダーペダルは右ペダルを踏んだら左ペダルが手前にくる、シーソーの様な構造ですが、左右同時に力いっぱい踏んでしまう方がおられ、何度かワイヤーリンケージがずれてしまうという問題が起こりました。ワイヤーは接着剤で固定していたのですが外れた様です。そこでリード線でぐるぐる巻きに補強し、更に操作する人には両方を踏まないでね♡とお願いする事でずれる事は無くなりました。 自分で使っていると無意識に加減しており問題に気付かなかった部分でも、全く知らない人が使うと耐久性の無い事が露呈してきます。

MFT2018_6

ワイヤーリンケージがずれます。

また最終日の終了間際にはフライトヨークの木製の支柱が割れて吹っ飛んでいました。この支柱はヨークを引っ張り過ぎない為のストッパーを兼ねていますが、それ以上に引っ張り過ぎたのだと思います。

MFT2018_7

支柱兼ストッパーが左右共吹っ飛んでいます。

ヨットシミュレータのラダー中立用スプリングがどこかへ飛んで行ったり・・・

MakerFaire2018_8

スプリングが何処かへ飛んでしまいました。
(その後床に落ちているのを発見)

でもこういう故障は想定内です。とりあえずMaker Faireの期間中を耐え抜ければ問題ありません。次回に備えて強化する箇所が明確になるってもんです。

ここからは他の出展者の写真です。

まず目を引いたのが実物大戦車。なんてったって実物大です。圧巻。

MFT2018_9

わくわくメイカーさんの実物大戦車

水中ロボットたち・・・

MFT2018_10MFT2018_11月

MFT2018_12

水中から魚を撮影。

ホバークラフト(実際に乗れるものです)
MFT2018_13

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これも人が乗って飛ぶ自動運転機を目指しているそうです。
ジェットエンジンの軸出力でプロペラを回します。
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PRUSA i3(PRUSAさん本人が来られるとか)
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3Dプリントのルアー

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まだルアーを並べている途中。もう少しして再び来ようと思っていたのに行きそびれた。

MFT2018_18/18

これ、楽しそー。

棒同士を皮で繋いで作った柔軟かつ丈夫な構造物。

MFT2018_9

ちょっとピンボケになってしまった。

クレーンゲーム

MFT2018_19

みんなのあこがれですね。まだセッティング中かな?

リニアモーターカー

MFT2018_20

毎回進化しています。

超音波風向風速計

MFT2018_21

これ、作ってみたい。

MFT2018_22

超音波を斜め下に発射して反射を受信するのは「雨除け」の為だそうです。
たしかに、これだと直接センサーに雨が当たりにくい訳ですね。

お、PC8001と思ったらBluetoothキーボードになっていました。

MFT2018_23

昔ほしかったなー(歳がばれる)。

こちらはラジカセのBluetooth化。(Panasonicではなく)ナショナルのBluetoothというギャップがすごい。
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紙でできていてゴム動力で二足歩行するロボット
MFT2018_25

人工筋肉でうにうにと歩くもの。
電流を流して温まると曲がる形状記憶合金を人工筋肉として歩いていました。カタツムリの歩き方だそうです。物凄くゆっくりなのにかなりの電流を食うので効率だけ考えたら滅茶苦茶です。しかしいつか人工筋肉が進歩してこれが普通になるのかも。
MFT2018_26MFT2018_27

こちらも気持ち悪い動きをする蜘蛛ロボット。
近寄ってくるとゾワッとします。
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micro:bitでキャストを記録する釣り竿。
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自分のLSIを作ってしまうというプロジェクト。
話を聞きたかったけど、ちょうど御不在でした。
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巨大な水晶発振子
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懐かしいCPU達
MFT2018_33MFT2018_34

阿蘇カラクリ研究所さんはこういうネジった棒の用途を募集されていました。いい案だと10万円の賞金が出るのだとか。。

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終了後、実物大戦車の撤収作業にも見物人が集まっており、私もしばらく眺めていました。
MFT2018_36

ガラ~ンとした会場。ああ、夏が終わる。
MFT2018_37

他にも面白いものが沢山ありました。みんな凄いです。
まず発想、実際に作る行動力、そして改善を続けるエネルギー。自分も頑張らねば、と毎回思うメイカーフェアでした。

翌日は秋葉原で買い物をしてから熊本に帰りました。
ところで、山手線の車内ってこんなに液晶モニターだらけになっているんですね。
「おのぼりさん」なので驚きました。2~3枚貰ってフライトシミュレータに付けたいな。
Yamanote1000

熊本にて・・・

秋葉原での購入物品
Akiba2018

閉会後、撤収係の人に頼んで頂いたスチレンのプレート。
息子がラジコン飛行機の材料にするそうです。
スチレンプレート