フライトコントローラーを自作してみる。~その15~ 基板データ公開

フライトコントローラーを作ってみませんか~?
HOIHOI-FC F411 Rev2基板のKi-cadデータとガーバーを公開します。

基板データ

Ki-cadデータ→HOIHOIFCF411R2.zip
ガーバーデータ→HOIHOIFCF411R2_gerber20210314.zip
※Ki-cadはVer5.1.9で作成しました。
 ライブラリのキャッシュファイルも含んでいるので大丈夫なつもりですが、
 もし何か不足していたら連絡ください。
※そのままの形で基板を発注するならガーバーデーターだけで大丈夫です。

部品表

部品表→HOIHOIFCF411Rev2BOM.ods
※参考に私の購入先も記載しています。

部品配置図

部品配置図(表)→HOIHOIFCF411R2PlaceFront.png
部品配置図(裏)→ HOIHOIFCF411R2PlaceBack.png

基板データの使用に関する表示

今までこのサイトの掲載物に著作権的な表示をしてこなかったのですが、利用しやすくする為、きちんと表示したいと思います。
どういう形式が良いか考えた結果、クリエイティブコモンズ CC BYとして公開するのが良かろうという結論になりました。詳細はこちらを参照ください。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
上記基板パターンはクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供しています。

Betaflightファームウェア

ファーム→ betaflight_4.2.8_HOIHOIF411R2_101738d8e.zip

FCを作るには

もっと詳細に書くべきですが取り合えず簡単にいうと・・・
まず基板メーカーにガーバーデーターを送って発注します。この時メタルマスク(裏/表)も一緒に作成します(私はPCBGOGOに発注しました)。
並行して部品表に記載した部品を入手します。
メタルマスクを使って基板にクリームハンダを塗ります。
配置図に従って部品を載せ、リフローすれば完成!
あとはBetaflightConfiguratorを使ってファームを書き込んで使います。
※細かい所は過去に書いたブログを参照願います。

フライトコントローラーを自作してみる。~その13~ Rev2基板動作確認

いよいよ電源を入れて動作を確認します。
まずは実験用電源からUSBコネクタへ、電流制限しながら5Vを印可・・・問題なし。

ではBOOTボタンを押しながらUSBケーブルでPCと接続・・・BetaflightConfiguratorを立ち上げておくとDFUモードに入る筈ですが反応ありません。
調べていくとR1とC7が入替わって取り付けていることに気づきました。
パターン上の近い場所にあったので間違った様です。リセットかかりっぱなしだしクロックも発振しないし、こりゃ動作しませんよね。

R1とC7が入替っていた。動く訳ないっす。

R1とC7を正しく取り付けなおすとDFUモードに入る様になったのでBetaflightのファームウェアを書き込んでリブート。すると今度はBOOTボタンを押していなくてもDFUモードに入る様になってしまいました。
原因はBOOT0端子のプルダウン抵抗R11のはんだ付け不良で、クリームハンダの乗りが少なかった様です。

ここまでで安定に動作モードに入る様になり、BetaflightConfiguratorからも認識されましたが、今度はジャイロ(加速度機能も)が認識されません。基板を傾けても画面上の機体は静止したままなのです。
ここは色々悩んだのですが結局はこれもジャイロの接続不良でMPU-6000を取り付け直したら正常動作となりました。

どうも今回ははんだ付け不良が多いなぁ。Rev1基板の時はもっとリードが細かいジャイロIC(MPU-6500)でも接続不良は無かったのに。。。
やっぱり固まったクリームハンダを溶かして使ったのが原因でしょうか?

まあナンダカンダで正常動作する様になりました。OSDも正常です。
また手持ち数が少ないので取り付けていなかったフラッシュメモリ(BlackBOX用)も取付けてログが取れる様にもなりました。

では5インチ機に積んでホバーリングテスト

特に問題なく飛びます。この後FPVでも問題ありませんでした。

という事でFC完成とします。
この後は処理能力の高いSTM32F405やSTM32F722を試そうと思ったのですが、昨今の半導体不足の為か入手できません。Aliexpressでは何度もキャンセル食らうし、RSやチップワンストップも入荷未定になっています。

STM32F411ならあと数個持っているのですが出来れば早いマイコンで試したいですよね。

フライトコントローラーを自作してみる。~その12~ Rev2基板組み立て

PCBGOGOからRev2基板が届きました。
が・・・ メタルマスクが裏面の分しか入っていません。発注内容を確かめると確かに裏面だけを注文していますね。
毎回なにかミスるなぁ。今回、基板自体は散々見直したんですけどね。

基板の裏/表。メタルマスクは裏面用のみ。

仕方ないのでメタルマスクの表面だけ再発注したところ、1週間せずに到着しました。早い!

メタルマスク表側

とにかく必要なものは揃ったので組立てに入ります。
机の上を片付けて適当な紙を敷きました。

こうやってマスクを被せた上からクリームハンダを塗るつもりなのですが・・・

クリームハンダがだいぶ固くなっています。
これって数か月で劣化してしまうらしいですね。一応冷蔵庫には入れていたのですが。

試しに無水エタノールを吹きかけて練り直してみると柔らかくなりました。
エタノールは何かと使うので、のどスプレーの空き容器に入れておくと便利です。

柔らかくなったのでメタルマスクの上から塗ってみます。


マスクを外すと・・・・なんか多くの箇所で短絡している。

柔らかくしすぎたかな。一旦クリームハンダをふき取ってやり直します。
少しアルコールを飛ばして適当な粘度になったところで塗りなおし(実際は何度かくりかえした)、大体いい感じになったと思うので部品を載せて・・・

リフローした結果がこれ。前回もそうでしたがマイコンのリードにブリッジができています。リフロー条件の問題か?
後から半田ゴテで修正します。

そして裏面も同様にリフローした後。こちらはブリッジは見られませんね。
なおU7と書いてあるところに部品が載ってませんが、これはBlackBOX用のFLASHメモリーを載せる場所で、部品の手持ちが少ないので一通り確認した後に手はんだで載せる予定です。

動作確認編へつづく・・・

フライトコントローラーを自作してみる。~その11~ Rev2基板

ブログを遡って読むと、ほぼ1年前からフライトコントローラー(以下FC)を作り始めていました。当初はFCを何度も壊すので自作して安く済まそうという魂胆でしたが、だんだんとFCを作る事自体が目的になっている気がします。

前回はRev1基板を使って3インチ機でFPVしたところまで書きました。その後5インチ機でも問題なく飛行できる事を確認しています(まあ3インチで飛べりゃ5インチでも飛べますよね)。

HOIHOIFC-F411 Rev1
ツギハギだらけです。パターンも何か無駄に遠回りしているところがあるし

という事で、Rev1基板の不具合修正や改良を加えたRev2基板を作っていきます。

まずはRev1基板の不具合点を振り返ると・・・

・USB信号のプラスとマイナスが入れ替わっていた。
・ブザー駆動トランジスタのピン配置を間違っていた。
・ブザー駆動トランジスタのベース100KΩという大きな抵抗値になっていた。
・DCDCコンバータ周りの配線が長すぎて電圧が揺れていた。
・取付穴位置を30mm角ジャストにしていた(一般的なサイズは30mmジャストではなく30.5mmでした)

当然ながらこれらは修正します。

BEC(DCDCコンバータ)について

バッテリー電圧から5Vを作り出すDCDCコンバーターICについて、前回はMonolithicPower社MP2359を使っていました。これは出力1.2A、最大入力24Vでしたが6セルバッテリーにすると耐圧が足りないのでMP1584に変更します。これだと出力3A、最大入力28Vです。
実際にはショットキーダイオードの3A品はサイズが大きいので2A品を使う事にして定格2A(瞬間的には3Aいける)BECです。
事前にMP1584を試した話はこの辺りに書きました。

左がMP2359,右がMP1584。
MP1584にするとだいぶ大きくなるなぁ。

DFUモード安定化

前回DFUモードに入りにくい(不安定)という問題があり、BOOT0に加えてBOOT1端子もLに落としたりしてみましたが今ひとつすっきりしていませんでした。
でも今回原因が分かった気がします。
STM32マイコンはBOOT1端子=H状態で起動するとブートローダーが立上るのですが、この時USARTやCAN等、幾つかのシリアルポートに信号が来ているかどうかをチェックし、その後USBを見に行きます。 この時USART端子に信号が入っているとその端子からプログラム書き込み信号を待つ様になってしまいます。
STM32F411の場合、USART1と3がブートローダー端子として動作します。そしてRev1基板ではUSART1にSBUS受信機を接続していました。
恐らくこれが邪魔してUSBを受け付ける状態まで進めなかったのだと思います。なのでRev2基板ではSBUS受信をUSART6に変更します。
そういえば市販FCもUSART6にSBUSを入るのが多いと思ったら恐らくこの理由なんだと思います。

ジャイロ

前回InvenSenseMPU6500を使っていました。
どうやらこれだと感度が高すぎて振動対策をしっかりする必要があるらしく、市販FCは大抵MPU6000を使っています。
という事でRev2もMPU6000に変更します。
またMPU6500はリードが0.4mmピッチに対しMPU6000は0.5mmピッチなので実装し易くなる事も期待しています。

左がMPU6500、右がMPU6000。
これも見比べると差が大きい。

マイコン本体

これまで最初に入手した評価基板に合わせてSTM32F411を使ってきたので今回もこのマイコンで進めます。
でもよりクロック周波数が高いマイコンにSTM32F405があり、ピン配置を調べたら1か所だけ変更すれば載せ替え出来そうなので後で試せる様に作っておきます。更にSTM32F722にも同じパッケージの製品があり、これもピン配置がほぼ同じなので使えるかもしれません(でも値段が高いんですよね)。

モーターの数

Rev1では基本の4本に加え予備として2本のモーター出力端子を持っていました。これでヘキサコプターを作れる筈なのです。
そしてRev2では更に2本追加し計8本にするので、その内オクタコプターを試してみたいと思います。

その他

発振子を小型の物に変えたり部品の配置を変更したり、結局かなりの変更量となりました。

最終的な回路図はこれ

そして基板パターン設計(これが一番大変だった)。

部品配置を変更したのでちょっと余裕ができた。
やっぱり基板設計は最初の部品配置が大事ですねー。

基板発注

基板はPCBGOGOに発注します。約500円の格安基板で作る場合、FusionPCBだとソルダーレジストの最小値が0.4mmなのでマイコンやジャイロのピン間隔(0.5mm)に対しては無理があるのです。
これに対しPCBGOGOは0.1mmなので多分大丈夫。(ただし送料が若干高い気がするし、また面付けすると高くなるので用途によって使い分けてます)

つづく・・・

MP1584EN その2

フライトコントローラーへの搭載を目論んでいるMP1584使用のDCDCコンバータがうまく動作しない話を先日書きました。
だいぶ更新をサボっていましたがその後の記録です。

まず前回はAliexpressで購入したMP1584ENがパチもんではないかという疑いを持ったのでマルツエレック経由DigiKeyにMP1584単体と、これを使用したモジュールを発注したというお話でした。

まずは届いたモジュールの動作を確認・・・

MP1584ENモジュール

1A流した時。きれいな波形が出ています。
※CH1(黄)は未接続、CH2がインダクタ通過後の出力波形。

CH2(青)が 5V出力5Ω負荷。
CH1はオープンです。

ICのスイッチング出力にCH1(黄)のプローブを当てると1MHz弱の矩形波が見えています。なお上の波形では綺麗だった出力が ここにプローブを当てる事でノイズが載る様です。

CH2(青)が 5V出力5Ω負荷。
CH1は(黄)はSW出力(MP1584の1pin)

次にIC単体で購入したMP1584EN

上がAliexpressで購入。
下がマルツ経由Digikeyで購入。

これは結論から言うとICがパチモンで上手く動作しないという訳ではありませんでした。
自作基板のMP1584ENをAliexpress購入からマルツ購入の物に変えても全く変わりません。

で、何が問題だったのか

結局は配線の取り回しが最大の原因でした。
欲張ってスイッチング周波数を上げると極力配線を短くする必要があります。それは言葉では分かっているのですが、では実際どれくらいギリギリまで詰める必要があるのかというと、もうとにかくできるだけ! 試作だからといってリード部品を使った時点でアウトだったみたいです。
今回やったのは次の点・・・
・まずインダクターとか転流ダイオード、コンデンサ類はとにかく可能な限り近づけます。
・インダクターも前回はアキシャルリードのパワーインダクタを使っていましたがチップ部品に変えました。
・Compensation端子につけるCRや周波数決定端子の抵抗もリード部品ではスイッチング波形が乱れていたのがチップ部品に変えると綺麗になりました。

ダメダメな配線
なんとかなった配線
ダメダメな波形
CH1は(黄)はSW出力
CH2(青)は5V出力5Ω負荷。
何とかなった波形
CH1は(黄)はSW出力
CH2(青)は 5V出力5Ω負荷。

何とかなった波形
CH1は(黄)はオープン、
CH2(青)は5V出力5Ω負荷。

スイッチング周波数の1MHzって電波の周波数やマイコンのクロックと比べると大したこと無いイメージですが、大電流のスイッチングは難しいんですね。

という事で・・・

6セルに対応するDCDCコンバータをフライトコントローラーに搭載できるめどが立ちました。
改良版フライトコントローラのプリント基板設計は、一番最初に電源回路からパターンを作っていこうと思います。

フライトコントローラーを自作してみる。~その7~ リフロー炉

細々と続けているフライトコントローラー自作の続きです。
部品が一通り揃ったのでリフローの準備を始めます。

フライトコントローラーはすべて表面実装部品を使うので手ハンダでは難しく、リフローで実装したいのです。
また35mm角の基板に部品を載せていくと両面実装になるので、ホットプレートを使ったリフローでは裏側実装のとき密着できない懸念があり、ここはやはりリフロー炉を使う必要がありそうです。

という事でオーブントースターを改造してリフロー炉を作る事にします。
内容的にはスイッチサイエンスさんのこのキットを真似して作ります。
(キットはずっと品切れなのでバラで部品を集めます)

まずオーブントースターを入手。リサイクルショップで適当なものを¥1800で買ってきました。TIGERのKAM-A130という機種で1300Wの品です。どれだけのパワーがいるか不明なので、足りないとどうしようもないので強めの機種を選びました。

ヒーターは3本備えていますが、この内2本は並列につながっています。常温で抵抗値を測ったところ並列状態の2本と単独の1本が同程度の値になっていて、2系統の配線が半分ずつのパワーを受け持つ様に制御しています。

前面にはタイマーと温度設定つまみがあります。タイマーはゼンマイ式で0まで戻ると「チン」となるアレです。温度設定つまみはバイメタル式サーモスタットらしき機構につながっています。
タイマーの方はそのまま安全タイマー(なにかトラブルがあって通電を続けても時間が来たら止まる)として使いたかったのですが、カバーが金属のツメを折り曲げて止めてあり、一度外すと元に戻せなくなりそうなので諦めました。
結局ヒーターに接続する電線だけを引き出して利用することにします。

回路はこれ。
オリジナルのスイッチサイエンスのキットはATMega328Pを3.3Vで動作させていて、これはたぶん温度センサーのMAX31855が3.3V動作の為だと思います。でも今回はAdafluitのMAX31855モジュール基板(秋月電子で入手)を使うので内部に5V→3.3Vレギュレータを持っているし、更にSSRは入力が4V以上となっているので5V系のArduino UNOの方が都合が良いのです。

温度を測定する熱電対は秋月電子で買ったステンレス管に入ったタイプでやってみます。
オーブンの内部に突っ込むので電線がピラピラしているよりもしっかりした棒状のセンサーを突っ込む方が保持しやすいと思ったのです(が、これは失敗だった事に後で気づきます)。

では改造です。
オーブントースターの筐体に穴をあけて電線を引き出します。穴の縁が鉄板そのままだと電線を傷つけそうなのでハトメを打ちました。 でもハトメの穴も案外ギザギザしているんですね。これだと効果が薄いので結局ハトメは外して他の方法を探します。

そして見つけたのがこれ「ダイソーのシリコーンマット」。230度までOKとなっています。これを適当に切り電線の周りに巻いて穴にツッコミました。


これで電線を傷つける心配はないと思います。

制御回路はまだバラックです。

ファームをGithabから取ってきてリフロー条件もそのままでArduinoに書き込みました。
そしてとりあえず何か焼いてみます。以前基板を発注したら間違って届いたものを使い、適当なランドにクリームはんだを塗って適当なチップ抵抗を載せます。


まずはソースコードに最初から書かれていた温度プロファイルそのままでやってみます。これは130℃まで上がるとで15秒待ち、その後230℃まで上がると目標を225℃に下げ、更に100秒経過するとすべてのヒーターを止めるという動作です。

ではスタートスイッチをポチッと。
最初の段階は1系統のみヒーターONで130℃を目指して温まっていきます。 そして130℃で一旦ヒーターが切れますがそれでも暫く温度が上昇し140℃まで上がりました。そして15秒のタイムアップ後2系統共ヒーターONとなり230℃を目指して上昇していきます。230℃に達するとヒーターOFFになり目標温度が225℃に下がるのですがまだまだ温度が上昇し240℃を超えてしまいました。基板からは時々プチッという音が聞こえてきます。その後225℃まで下がるか下がらないかの間に100秒の待ち時間が過ぎて一通りの処理が終了しました。

扉を開けると・・・

何か色が濃い・・・

結果・・・基板が黒くなっていて過熱しすぎっぽいですね。

左はリフロー前, 右がリフロー後。
過熱により黒くなりました。

ならば温度センサーがちゃんと温度を取れているのか、熱電対温度計と並べてヒートガンで過熱してみます。

結果、温度はまあ一致するのですが、ステンレス管に入った方は温度が伝わるのに時間がかかり、遅れて追いつく様な感じになります。
ステンレス管の熱電対を選んだのは失敗ですねー。さっき温度読みが240まで上がりましたがこれは遅れた表示なので実際はもっと上がっていたと想像できます。
まあちょっと予想はしていて、電線直接の熱電対が何本か手持ちが あるのでステンレス管がダメならこっちに変えようと考えていました。

電線直接の熱電対だと固定しずらいのでどうするかですが・・・3Dプリンタで使ったテフロンパイプがまだあった筈。これを適当に切ってその中に熱電対を通し庫内まで貫通させてみます。

次は制御回路と温度計、二つの熱電対を基板のほぼ同じ位置に貼り付けて動作させてみます。

こうすると制御回路と温度計の表示がほぼ同じで動作しているので測定自体は大丈夫みたいです。しかし通電を止めてから10℃くらい上がるのは変わりません。ヒーターからセンサーまで熱が伝わるのに時間がかかるのでしょう。

このファームは設定値に温度が達したら通電を切り、設定値よりも下がったら通電するというシンプル制御です。そこでPIDを追加してみたりと迷走したのですが結局止めました。最大温度に達する直前に過熱をゆるめるので温度の跳ね上がりはなくなりますが、最大温度付近にいる時間が長くなってしまうのが気に入らなくなったのです。

で、結局元通りのファームを使って温度プロファイルだけ調整する事に落ち着きました。

なお庫内でピロピロしない様、こんな感じでセンサーを固定しようと思います。この状態で基板に貼り付けた温度計と比べると、温度計の方が最大10℃くらい高い温度となるのでその分と跳ね上がり分を差し引いた上限値にします。

こんな感じで横からセンサーが出っ張ります。

更に何度か試してほぼ目途がたったので、次はいよいよフライトコントローラー基板に部品を実装しようと思います。

フライトコントローラーを自作してみる。~その6~

PCBGOGOに発注していた基板ができてきました。

こんな箱に入ってきました。

そして基板・・・

10枚550円。以前と比べると信じられない低価格です。
パターンを見ていると何だか無駄な場所が見えてきます。

今回表面実装なのでリフローをする予定です。
ハンダペーストを塗るためのマスクは画用紙をレーザーカットして作れるかとも思ったのですが、リフロー初挑戦なのでメタルマスクを購入しておきました。

メタルマスクは1100円。
基板よりこっちの方が高い・・・。

基板はできましたがまだ部品が揃っていません。
オーブントースターの改造もしなければならないので組立てができるのはしばらく先になりそうです。

フライトコントローラーを自作してみる。~その5~

前回の投稿から3か月も過ぎてしまいましたが、細々とフライトコントローラーの自作は続けています。
前回までで回路は決まったので基板の設計に取り掛かったのですが、私のレベルでは35mm角に収めるのが結構大変で、最初はアナログとデジタルのGNDを分けてやろうとか色々と考えていたんですが、とにかく詰め組むのがやっとな状態です。
4層にすれば楽なんでしょうけど基板代が大幅にアップするので何とか2層に収めたいし・・・ところで市販のFCは何層なんだろう?

基板パターンって一旦配線が完了しても細かい所を色々いじっていると、どんどん時間が過ぎてしまいますよね。あまりいつまでもパターンをいじっていてもキリがないし疲れてきたのでここらで一旦発注してみる事にします。何かミスがあるとは思いますが・・・。

今回発注した基板パターン
どこかミスっている気がする。

基板の発注先ですが、過去何回かFusionPCBに発注しているので今回もそのつもりでしたが、500円ちょっとで10枚作れる仕様だとソルダーレジストの最小幅が0.4mmという制約がネックになりました。マイコンやジャイロセンサのパッドとパッドの間にソルダーレジストを塗りたいのですが、そうすると0.4mmよりも少し細くなってしまうんです。0.1mmというオプションもありますが、これを選ぶと3000円を超えて一気に値段が上がります。
そこで他社を調べたところPCBgogoというメーカーだと0.25mmまでなら500円ちょっとで作れるみたいなのでここに発注してみました。

まだ部品が全部揃ってないし、リフロー用にオーブントースターの改造もいるので、基板ができても組立てがいつになるかわわかりませんが、少しづつ進めていきます。

フライトコントローラーを自作してみる。~その4~

BlackBoxについて

前回書いた通り、基板化する前にBlackBoxを動作させてみます。
BlackBoxとはフライトコントローラー(以下FC)が諸々の情報をログとして記録する機能です。
ログの保存先としてBetaflightがサポートするメディアには、OpenLog基板、SDカード、SPIフラッシュIC 等があります。

OpenLogはSparkFun(SwitchScienceでも取扱いがある様です) のロギングデバイスで、FCには外付けする事になり機体内のスペースを取るため今回はパス。またSDカードは安くて大容量なのが魅力ですがカードコネクタがFC基板の面積を喰い設計が難しくなりそうなので、もうちょっと腕が上がってからにします。
という事で今回はSPIフラッシュを使ってみようと思います。

記録メディア

BetaflightがサポートするSPIフラッシュICはこちらのページに記載されている下記のデバイスで、この中から16MBのW25Q128を購入しました。

  • Micron/ST M25P16 -2 MByte
  • Micron/ST N25Q064 -8 MByte
  • Winbond W25Q64 -8 MByte
  • Macronix MX25L64 -8 MByte
  • Micron/ST N25Q128 -16 MByte
  • Winbond W25Q128 -16 MByte
ちょっと思っていたよりサイズが大きい。

配線

接続は電源とSPI信号をつなぐだけ・・・。

ファームウェア定義ファイル

Betaflightのターゲット定義ファイルtarget.hに以下を追記しました。
SPI3に接続しています。

#define USE_SPI_DEVICE_3 
#define SPI3_SCK_PIN PC10
#define SPI3_MISO_PIN PC11
#define SPI3_MOSI_PIN PC12
#define USE_FLASHFS
#define USE_FLASH_M25P16
#define FLASH_SPI_INSTANCE SPI3
#define FLASH_CS_PIN PA15
#define ENABLE_BLACKBOX_LOGGING_ON_SPIFLASH_BY_DEFAULT

気になったのは’USE_FLASH_M25P16’の行。M25P16は2MBのメモリーですが今回接続するW25Q128は16MBです。このあたりの設定は不要なのでしょうか? 他のFCの設定を見ても特に容量を指定する箇所もなく、単にM25P16を指定しているの様なのでこのままやってみます。

動作確認

ファームをビルドしてFCに書き込み、BetaflightConfigratorから接続してみると・・・

ちゃんと16MBとして認識しています。

適当に動作させたログをPCに取り込み、Blackbox Explorerで結果を見てみました(FCは机に置いたままなのでジャイロや加速度センサーの値は全く動いていませんけど・・)。

動作は大丈夫そうです。

ということで・・・

いよいよ基板設計を開始しました。一般的な一辺35mmの正方形に収める予定ですが、手ハンダも考慮してSMDパーツのパッドを大きめにしたため、面積的に結構厳しいです。くじけたら35mm角は諦めて基板サイズを広げるかもしれません。

フライトコントローラーを自作してみる。~その3~

前回まででとりあえず’飛ぶ’という事については何とかなったので引き続きOSD機能を試してみます。
OSDはOnScreenDisplayの略で、テレビの映像に文字等をスーパーインポーズする機能です。よくアナログ時代末期のテレビではチャンネル番号や音量が画面上に表示されていたアレです(今もあるか)。
フライトコントローラーではFPV画像に重ねてバッテリー電圧とか諸々の情報を表示する為に使用します。

大抵のフライトコントローラはマキシムのMAX7456及びその互換ICを使っている様で、これを使えば問題なくBetaflightのファームウェアがコントロールしてくれるはず。

という事でAliexpressからMAX7456Eを3個買っておきました。
SOPパッケージなのでピッチ変換基板に実装します。

そしてほぼデーターシート通りの次の回路図でやってみます。

ブレッドボード上に回路を組んで・・・

ちょっとゴチャゴチャしています。
画像の上の方に適当なカメラを仮止めしています。

実行してみるとあっけなく表示されました。
まあソフトもハードも既存の物なので当然といえば当然ですが。

次はそろそろ基板化を考えたいところですが、その前にもう一つ、最近のフライトコントローラーには動作中のログをSDカードやSPIフラッシュに残す機能があります。
調子よく動作しているときは良いのですが不調の場合には必要となる可能性があり、できれば搭載しておきたいと思います。メモリーにはマイクロSDカードが安くて容量も大きいのですが、SDソケットを載せると基板の面積を喰って設計が難しくなるので今回はSPIフラッシュで試そうと思います。
そこでRSコンポーネンツにSPIフラッシュを発注し、入着を待ちながら基板の検討を進ていめます。