子供が通っているヨットクラブの事務所に壊れたBST12が置いてあった。全く動作しないという話なのでダメ元で修理にトライする事にした。BST12はゴムボートに空気を入れるポンプであり、実は私も同じポンプを所有しているので中が見たいという本音もある。
まず、このポンプの機能としてブロアーモードとコンプレッサーモードの二つの動作をする。 空気を入れる際、最初はブロアーで効率的に空気を送り込み、ある程度溜まったところでコンプレッサーが働き出して所定の空気圧まで押し込むのだ。
そこでまず症状を確認をする。ワニ口クリップで12Vのバッテリに接続してスタートボタンを押すと、ブロアーは動作せずにいきなりコンプレッサーが動き出した。 全く動作しないと聞いていたがコンプレッサーだけは動作する様だ。
何はともあれ中身を見てみよう。フタを空けると下の写真の様になっていた。
左下のモーターはコンプレッサ用。右の黒くて丸いものはブロアーで、ブロアー用のモーターはこの方向からは見えていない。
左側の赤いダイヤルは圧力設定ダイヤルで、黄色いパーツが圧力センサーの様だ。
ブロアーを取り外すと下の様になっており、二つに分割した上側部分の裏にモーターが少し見えている。 なお下側部分の空気の出口に小さなフラップ(白いパーツ)があり、これで空気の流れを検出して表側のマイクロスイッチ(上の写真に見えている)を押す仕組みになっている。
ここから想像するに、次の仕組みになっていると思われる。
- 電源スイッチを入れると、まずブロアーが動作する(瞬間的にはコンプレッサーも動作し、直ぐに停止している様にも思える)。
- するとフラップが動作してマイクロスイッチを押し、風が流れている事を電気回路に伝える。
- ボートに空気が溜まってくると流量が減ってフラップが閉じる。これをマイクロスイッチが検出してブロアのモータを止め、代わってコンプレッサーが動き始める。
- ボート内の圧力が設定値に達すると圧力センサーが検出してすべての動作が停止する。
・・・この続きは後日。
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