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初代ワゴンRのブロアーモーター修理

最近バイクや車のネタが多くなっていますが、今回も車ネタです。
始まりは今年の7月頃、ワゴンRのブロアーモーターが壊れました。
なんだかエアコンの風が弱いと思っていたら、2~3日の間に全く回らなくなったのです。

まだまだこれから暑くなる時期だったので風が出ないと地獄です。そこで(義弟が営む)修理工場に即刻持ち込んだところ30年近く前の車なのでモーターのブラシが摩耗して止まったのだろうという事です(むしろ今までよく持ったもんだ)。
新品のブロアはもう販売しておらず、数千円かけて中古品に交換し、これでエアコンも効く様になり一安心です。

で、壊れた方のブロアーの中を見たくなりますよね。修理できるものならしておきたいし。
という事で持ち帰りました。

下の写真は汚れを拭き取った後です。
当初ファンは黒い樹脂だと思っていたらカーボンブラシの削れた粉が付着していただけでした。
(何気なく書いていますが手は真っ黒になるし手を洗ったら洗面台も真っ黒になるし、グリスも交じっていて落ちないので洗面台にパーツクリーナーをかけて落としました)

ファンを外すとモーターの頭が見えます。ネジ二本で止まっているので開けてみます(これも汚れを拭いた後の写真)。

中は泥が詰まった様な状態。これも落とします。

回転子の様子。

ブラシと接点の付近。ブラシはすっかり減ってカケラが落ちてきました。銅の接点も削れています。

でもブラシさえ交換できれば動きそうですよね。
できれば将来の為に使える状態にしておきたい。。。

という事で適合するブラシを探します。
残ったブラシのカケラを測ると5.4mm×5.4mm。長さ方向はすり減ってわかりませんが初期の長さは10mm程度でしょうか?
横方向から編線が出ているタイプです。

しかしピッタリの物は見つかりませんね。
国内では見つからず、Aliexpressに6.0mm×6.0mm×10mmの物ならあったのでこれを発注して気長に待ちます。2セット(4個入り)が送料込で329円でした。

そして届いたブラシ。6mm角なので5.4mm角になるまで削ります。

削る前。公称6mmに対し実測は5.94mmでした。

削るといっても基本が鉛筆の芯みたいなものなので紙やすり(というかベルトサンダーの切れたやつ)で擦るとあっという間に削れてしまいました。若干削りすぎた感もあります。
紙やすりよりも普通の紙でよかったのかも。

1個削って新品と比較。ちょっと台形になってしまいました。

もう1個も削りました。そしてハンダ付け。

ところでブラシを押し付ける為のバネがあった筈ですが1個しかない事に気づきました。
分解後に長距離ツーリングに行ったりして暫く放置している間に行方不明になった様です。
仕方ないのでジャンク箱の中から近いバネを探して無理やり修正し、押した感触が同じ程度になる様にして試してみます。

本来ならブラシもバネも純正品を取り付けるべきなんでしょうけどね。
寿命に影響しそうな気がしますが無いものは仕方ありません。

こんな感じで取付けてスムーズに出入りする事を確認します。

あとは元の状態に組み立てました。
さて回るでしょうか?まずはファンをつけず無負荷で、電圧も低めで回してみます。
5Vぐらいでも回転しますね。徐々に電圧を上げて12Vでの無負荷電流は約0.7Aでした(これが正常なのかは分かりませんが、まあ異常な大電流は流れていない様です)。

ではファンを取付けまして・・・

回してみます。動画で・・・

大丈夫なんじゃないでしょうか(ファンありの電流を測り忘れました)。
次回故障時には活用したいと思います(なんじゅうねん乗る気や?)

ワゴンR(初代) キースイッチ修理

我が家では初代ワゴンRが現役で働いています。
しかし古くなってくると色々とトラブルが発生するもの。この車も以前から時々エンジンが掛からなくなるという、車としては致命的な問題が発生していました。

時々エンジンが掛からない症状というのはセルが回らないのです。といってもキースイッチを何度かカチャカチャやると回りだします。こんな状態で数年乗っていました(あかんやろ!)。

ところが最近症状が悪化してきて駐車場や信号待ちで停車した瞬間にエンストしてしまう事が何度かありました。その場合もセルが回らず、キースイッチカチャカチャで復活します。また同時にオーディオがリセットされて設定周波数や時刻を忘れてしまう場合もありました。

何にしてもキースイッチカチャカチャで復活するなら接触不良っぽいです。接点に手が届くなら磨いて直せそうなので、まずは開けてみました。

ではハンドルを外して・・・
うわっ、埃だらけですね。

ウインカーやワイパーのレバーが生えているブロックを外します。
そういえば10年ほど前、この中の接点も接触不良となり磨いた記憶があります。今回も磨いておきたいのですが分解方法を忘れたのでこのブロックはスルーします。

そしてキーシリンダーの左の部品に電線がたくさん繋がっています。たぶんこの中にスイッチが入っているのでしょう。また右側の白い(スイッチらしき)部品からも電線が出ており、これは何でしょうか?

まずは右側の(謎のスイッチらしき)白い部品から外してみます。はめ込みになっている蓋を外すと接点がありました。これ、キーを挿し込んだ時に押されてONになるスイッチみたいです。キーを抜き忘れた時にアラームが鳴るあの機能に使われているのでしょう。
今のところこの機能に不具合は出ていませんが接点を磨いておきます。正しい磨き方があるのか判りませんが1000番のペーパーで磨いて無水アルコールでふき取りました。

そして本丸。ネジ一本で止まっているキースイッチを取り外します。

このパーツもはめ込みになっていたので外してみるとメチャクチャ汚れていました。こりゃ接触不良も起こるってもんです。早速磨きましょう・・・と、次の瞬間、下側の複雑な方の部品がばらけてしまいました。中には銅パーツ3つに加えて金属ボール2個、更にバネが8本も入っていてワケが分かりません。

直前に写真を撮っておいてよかったー。写真を見ながらなんとか組み直しました。
あ、でも接点を磨くのが目的でしたね。もう一度銅パーツを外してクエン酸に漬けたところピカピカになりました。

で、なんとか組み立てた写真。

これを組み付けて今のところ問題は出ていません。
たぶん直っていると期待しながら様子を見ていきます。