知人から発電機を頂きました。ドローン練習の時にバッテリー充電に使いたいと思います(因みに知人とは’この時’登場したO氏です)。
40年近く前のものらしいですがエンジンはかかるし発電もします。でもそこは古い機械なのでいくつか調子の悪いところもあります。
まずリコイルスターター(エンジンをかける時のヒモ)を引っ張っても大抵は空回りしてしまいます。本来はこちらのサイトの写真の様に爪がかみ合って回転をエンジンに伝える筈なのですが、どうやら爪の動き悪い様です 。
頂いた知人は本体ごと地面に叩きつけて無理やり噛み合わせていました。
そこでこの爪の摺動部を掃除したいのですが、それにはこのフライホイールを外さねばなりません。しかし中心のボルトまでは外れたもののそれ以上が外れないのです。
しかたないので隙間からCRCを吹き込むと、とりあえずは噛み合う様になりました。当面はこれで様子を見る事にします。
次の問題はエンジン始動後にチョークを戻したらエンストする現象です。
十分温めた後にゆっくり戻していっても、回転が下がる→ガバナーが働いて回転が上がる→回転が下がる を繰り返し、その内停止します。
ネットの情報によると原因として一番怪しいのはキャブレターのジェットの詰まり。あとはタンクからキャブレター迄の燃料経路。稀にはガバナーの不調もあり得る様です。
という事でキャブのジェットを掃除するとあっけなく正常になりました。
一応タンクを外してストレーナやホースもチェックしておきます。
最後の問題は周波数のインジケーターが壊れている事。
この古い発電機はインバーター式ではないので回転数で周波数が決まり、電圧もほぼこれで決まるのでスロットルを調整して周波数を合わせる様になっています。
青色と白色が交互に並んでいるのが振動子で固有振動数があったものだけが振れるしくみです。
どうやって振動子を揺らすのかと配線をみると、イグニッションコードをくぐらせた配線で検出している様です。
インジケータを取り外すと中はこんな感じ。電気的には電磁石らしいものだけ。そして固有振動数を少しずつ変える為に長さを変えた振動子。本当は振動子が電磁石の前に固定されてるべきだと思うのですが外れています。
元々どうやって振動子が付いていたのかわからないんですよね。外れてからかなり時間が経っているらしく、錆びてて痕跡を見ても良くわかりません。
とりあえずそれっぽい場所に両面テープで貼り付けてみます。あまり期待できませんが。
これで元の様に組み立てたのが先程の写真です。
で、エンジンをかけてスロットルを色々回してみるのですが、やはり振動子が振れません。取付け方が違うのかも。
結局周波数インジケーターだけは上手く動いていない状態です。
当面は電圧を測りながら使ってみる事にします。