常夜灯(寝るとき点けておくオレンジ色の明かり)が点かなくなったLEDシーリングライトを修理しました。
全く点かない訳ではなく、最初は点くのに数秒後チラチラと点滅を始め、やがて消えてしまうのです。その後はOFF/ONを繰り返しても点かず、暫く放置すればまた最初だけは点く様になります。
何となくですが、冷えていると点いて温まると消えてしまう様に感じます(LEDってこんな壊れ方するのかな?)。
今回対象の照明とはこういうヤツです。NEC製HLDZE1462。
まず準備として机の上で電源を入れる為にこういうのを作りました。
そして天井から外してきて内部の金属カバーも外すと基板が見えてきました。
常夜灯はこの四角い部分。赤外線リモコン受講部と一緒になっています。
この四角いカバーは爪を押さえると外れます。そして裏から基板を固定しているネジ2本を外すと緑色の赤外線基板と白色の常夜灯基板の2枚が出てきました。
用途毎に基板がスッパリ分かれていますね。
常夜灯基板は片面配線のシンプルな基板です。
部品を載せていないパターンを無視すると、下図の様なLEDと10KΩの抵抗が並列に繋がっているだけ。
でも10KΩは何の為でしょう?最初は電流制限の直列抵抗かと思いましたが並列なんですよね。
黒/白線から基板に電流を流しても点きませんでした。LED自体が壊れているのか?
しかし基板からLEDを外し、リードをはんだ付けして通電すると・・・点きますね。
LED自体は生きているっぽいです。でもさっき黒/白線から通電しても点かなかった理由がわかりません。LEDのハンダ付け不良?
念のため本体側の確認として適当なLEDと10KΩ抵抗を並列にしてシーリングライトに接続してみました。すると正常に点灯します。
なおここのコネクタはTINYドローンでお馴染みのPHコネクタでした。
では問題のLEDに戻り、リード線を経由して基板に繋いでみます・・・点きますね。
では元通り基板に付け直してみます。
すると正常に点きました。やっぱりハンダ付け不良だったのかな?
では元に戻します。天井に取り付けて一安心・・・
・・と思ったら30分程使っているとまた点滅を始め、その内消えてしまいました。
直っていないのか・・・
もう一度LEDを外してリード線をはんだ付けしました。
そしてリード線を曲げようとして少し力を加えたとたん・・・真っ二つ。
LEDにクラックが入って割れかけていたため不安定だったのだと思います。
こうなると交換しかありません。手持ちの中から外形が近いLEDを持ってきました。
実は割れてしまう前に並べて撮影していました。
左がシーリングライトに入っていた物。右が手持ちのLED。手持ちの方が僅かに外形が大きいですが、頑張れば取り付けられそうです。なお発光色はどちらも似ていて電球っぽい色です。
新しいLEDを基板に取り付けました。動作はOKですね。
茶色になったフラックスはこの後ふき取りました。
再び天井に取り付けて数時間点灯し続けましたが今のところ消えずに点いています。
という事で、LEDが壊れかけていたというのが結論です。