わが家ではこれまで2機種の3Dプリンターを使用してきました。
一代目はこれ、MakerGear製Prusa mendelキットです。ブログを読み返すと2012年なので13年ほど前ですね。この頃はまだ個人で買える様な完成品は少なく、このキットもアメリカから個人輸入しました。
このプリンターも結構使ったのですが全ネジ棒フレームはちょっとした変更をする時でも大幅にバラして再調整が必要だったので二代目を作る決意をしました。

そして二代目はこれ、こちらは1からの自作です。直動系にはMakerSlideを使い、X,Y方向にシャフトをクロスさせて交点にヘッドがくる仕様にしました。これだとプリントベッドを振り回さないので速度を上げても造形物が剥がれ難いだろうという狙いでしたが、あまり速度を上げるとモーターが脱調してしまい、結局は殆ど速度アップはしていません。
なお、これを作っている頃から世の中では4~5万円で買える完成品が登場しており、そろそろ自作する時代も終わったかなという感じはありました(でも作り始めてたんでそのまま作ったんですが)。

この二代目プリンター、完成当初は結構精度良くプリント出来ていたんですが、最近色々と不具合が出てきて、一番問題なのはホットエンドの先端をつまんで揺らしてみると結構グニャグニャしています。組立当初はもっとカッチリしていたんですが・・・。
このせいで印刷精度が悪くなってきているのです。
詳しく見ていくとシャフトとリニアベアリングの間が少し遊びがあってカタカタと揺れています。
リニアベアリングがすり減ったんですかね。

これまでリニアベアリングにはLM8UUを使っていましたが、今回交換するついでにLM8LUUに変更してみました。
LM8UUは長さが24mmに対しLM8LUUは45mmなので、よりカッチリする事を期待していたのですが・・・取り付けた結果、あまりガタが減っていません。

なおヘッドの上に載っている青いのはベッドレベリングセンサー
こりゃシャフトの方が摩耗したんですかね?
という事で今度はシャフトを交換しようかとも考えたのですが・・・
AmazonのタイムセールでELEGOOのNeptune4が¥31,150円という広告が入ってきました。
実は職場にNeptune4proがあって結構な速度と精度で動作しているのを見ていたのです。
なお型番にproが付くのと付かないのとの違いは、メーカーのページで見る限りヒートベッドを部分的に加熱できるか全体同時加熱かの違いだけに見えます。
二代目プリンターのヘッドのブレがシャフト交換で改善する保証はないし、その他の細かな不具合の修正を考えると、新品が3万ちょっとで買えるなら、もしかするとこの方が安上がりかもしれません。
という事でNeptune4を発注しました。
すると2,3日程でこんな箱にて到着(玄関に「置き配」してありました)。

そして組立、と言っても何か所かねじ止めして少し調整するだけ。
今まで二代目が居た場所に三代目を設置します。
なお最近はフィラメントの樹脂にはPET-Gを使っています。

では動かしてみます。
最大500mm/Sでプリントできるという事ですが不安なので200m/S程度で。
二代目プリンターは50mm/Sで動かしていたので、これでも4倍高速・・・なのに出力が綺麗!

3Dプリンターを自作する事はそれ自体を楽しむのは有意義なのですが、実用として考えれば「買った方が安くて速い」という時代なのですね。もうすっかり道具として定着したという事なのでしょう。
その内レーザー加工機も「買った方が安くて速い」という時代が来るのでしょうか?
こちらはまだ3Dプリンター程の市民権が無いのでもう少し先だとは思いますが。

