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電子負荷 PLZ72W ~その2~

ジャンクで貰った電子負荷のPLZ72W。先日の投稿でA設定側が動作しない旨を書きました
とりあえずはB側が使えれば望みの用途には使えるのですが、気になるので再びケースを開けてイジっているといつの間にか直ってしまいました

たぶんですが、電流値を決める多回転ボリュームが狭い所にあるので、どこかに接触していたのではないかと思います。電源スイッチを修理する時に前面パネルと共にボリュームも外したので、その時にやらかしたのかと。

ボリュームの取り付け角度によっては周囲の部品に当たるのです。
念のため、もう一度ボリュームを外して安心な角度で取り付け直しました。

A/B両方が正常になると電子負荷内部の発振器で負荷電流を交互に切替える事ができるので電源の追従性等も確認できます。

ためしに10V電源から5Ω抵抗を経由して1A⇔0.1Aを切替えた電圧を測定してみました。

予定通り9.5Vと5Vを交互に繰り返す波形が出てきます。
なおA/Bの保持時間を右下のツマミで変更できるので周波数やデューティーを設定できます。

ばっちりですね。次に電源を作るときには活用しようと思います。

電子負荷

息子がとある所からジャンクの電子負荷を貰ってきました(でかした!)。
電子負荷というのは電圧を入れてやると一定の電流が流れ続ける装置で、電源やバッテリーの動作を確認するのに便利なのです。

以前DC-DCコンバーターをいじくっていた時に電子負荷があったらいいなーとは思っていましたが、そう度々使う物でもなく、その時はセメント抵抗を並べて負荷にしていました。

で、今回入手したのはこれです。菊水電子のPLZ 72W。70Wまで喰わせる事ができます。
また設定電流をA/Bの2種類準備しておいて、手動及び内部発振器により交互切替えができる様です。

ではプラグをコンセントに挿し込んで電源スイッチを入れてみます。
・・・が、電源入りません。ち~~ん。
まあジャンクですからね。

とにかく開けてみました。

AC100V入力を辿っていくと一方は直接トランスに、もう一方はガラス管ヒューズを経由して前面パネルの電源スイッチに繋がっています。

という事で、一番怪しいヒューズをチェック・・・切れてないですねぇ。
この状態で電源を繋いだところ、電源スイッチまでは100Vが来ていますが、スイッチONにしてもその先には来ません。どうやらスイッチの問題みたいです。

このスイッチは3接点×2回路のスライドスイッチで、2回路を並列に接続してあります。
しかし2回路共接触不良になるのかな?
そこで暫定的にスイッチの接点をジャンパーで繋ぐと電源が入りました。やっぱりスイッチの異常ですね。

ではフロントパネルを外してスイッチを取り外してみます。テスターの抵抗レンジで測るとやはりON側が導通しません。
ならばスイッチをバラして接点を磨こうかと思いましたが、よく見るとこのスイッチは上下が完全に対象です。
今までOFF側の接点には何も配線されていませんがスイッチOFF時に抵抗レンジで測ると正常に導通しています。
という事は上下逆にしてやれば今まで使っていなかった方の接点をON側に使えそうです。・・・という事でスイッチを上下反転して配線し直したところ電源が入る様になりました


では安定化電源に繋いで動作させてみましょう。
電源はこの時購入したPAB70-1A(こちらも菊水電子製)です。

動作させた結果、負荷電流をA/Bの2種類設定できる内のA側は故障している様で、設定ツマミを回しても0Aのまま上がりません。
しかしB側はツマミの回転に応じて電流が上がっていき、安定化電源の電流表示とほぼ一致しています。B側は使えそうですね。

ダウンロードした取説を見ると次の様なブロック図が載っています。A側が動作しないのは中央付近の「アナログスイッチ」か「定電流/定抵抗切替回路」あたりが怪しいですが、とりあえずB側が使えれば欲しかった機能は使えるので、今回はここまでにしておきます。